結婚式を挙げたら、今まで涙を見せたことのない親父が号泣した話



こんにちは、柿次郎です。私事で恐縮なんですが、6月末に結婚式を挙げました。入籍は1年前に済ませていたのですが、引っ越しでバタバタしていたこともあり、落ち着いたタイミングでやろうかなと。この場を借りて、当日までの流れを報告させていただきます。

事の発端は昨年末。パワプロで言うところの「バツイチ」という現代スキルを持った友人が「代々木八幡宮がいいですよ。一回目は派手婚で失敗したこともあり、神前式の地味婚は絶対オススメできる!」と自信満々にアピールしてきたわけです。

実際のところ派手婚は夫婦ともに向いてないな…と思っていたこともあり、とりあえず見学しに行こう!と足を運んでみたら、神社特有の厳かな雰囲気に圧倒され、さらには“出世稲荷”が有名で芸能人も密かに訪れるほどのパワースポットだったんですよね。出世に目がない僕ですから、その場で即決。「ここで挙げよう!出世してシモダの椅子を奪おう!」と決意を新たにして、代々木八幡宮を後にしました。




その甲斐があったのか2015年4月から「メディア事業部・部長」という肩書きになって出世が叶います。給料はサツマイモから、より価値のある干し芋にアップグレード。甘みが増しました。さらにご利益は続きます。挙式本番は6月末という梅雨前回の日取りだったんですが、事前の「絶対雨!諦めろ、カス!」という圧倒的な雨予報を吹き飛ばしてまさかの快晴。むしろ6月で一番良い天気じゃないの?ってレベルだったので、そりゃあ大喜びです。日ごろの行いが良かったんでしょうかね。




神前式という日本古来の形式で執り行われた挙式は、厳かな空気に包まれて無事終了。家族の参加は親父と弟のみだったんですが、なぜか白髪染めをすると淡谷のり子みたいな紫色の頭になっている父親に異変が……。

めっちゃ号泣してる…!

これまで親父の涙を見たことがない僕からしたら衝撃です。その後、場所を移した食事会でも「良い息子さんに育ちましたね」と社交辞令の言葉を投げかけられる度に「うううぅぅうぅうぅ…!」と声を挙げて泣く親父。昨年、心筋梗塞で倒れたこともあって精神的に弱くなっているのかもしれません(電気ショック治療で蘇生)。今年で65歳だもんなぁ…。余裕の初老だもんなぁ…。




思えば、20年以上前に両親が離婚してからというもの父親とはいろいろありました(離婚した母親とのエピソードはこちら)。バブル直前で数千万円のマンションを買って数年後にバブル崩壊。都落ちのように居を移した先でも、不況の波に逆らえず、マジでメシが食えないことも多々ありました。一回、夜逃げも経験しています。家系を助けるべく新聞配達で稼いだお金を家に入れても、翌日にはパチンコで生活費諸共費やすことも珍しくなかった状況です。今考えると出来の悪い息子3人を男親一人で育てるのは至難の業だったんでしょうね。

借金が膨れ上がり、消費者金融だけでは首が回らなかったんでしょう。当時、アンダーグラウンドで流行の兆しを見せていた「ヤミ金」にも手を出し、10日で金利が5割(通称:トゴ)にまで発展。あまりのヤバさに親父との喧嘩がヒートアップし、脇腹をドついたこともあります。そのときも涙を見せることはありませんでした

ほかにも、自宅に押しかけてきた闇金業者に現金の代わりに新幹線チケットを買わされたときも、新規で携帯電話を契約させられて気づいたら「アプリ利用料金:40万円」という明細が届いて泣き寝入りしたときも、「実はこんなことがあってなぁ…」と報告するだけで泣き言は言わずに、上京してほとんど会っていない僕に対して「こっちのことは心配せんでいいからな!」と気丈に振る舞うだけで、何があっても泣いている様子を見せることはありませんでした。ギャンブルにハマる一方で、真面目に働き続ける姿やタクシー運転手の合間にご飯を作ってくれたり、洗濯物をしてくれたり、仕事と家庭の両立を父親なりにやってくれていたんでしょう。




そんな親父が結婚式で号泣してる…!

しかも、それに気づいたシモダが何度も「良い息子さんですね」と囁いて、その度にプログラムされたロボットみたいに号泣してる…!!

シモダは他人の親が泣いてるのを見て、ゲラゲラと悪魔のような笑みを浮かべていました。

やりすぎだろ、おい。




パブロフの犬状態になった親父の涙は、場を和やかにすると同時に、僕自身の感情を大きく揺さぶるものでした。正直、親父にも十分迷惑をかけてきましたし、一時期は「息子の人生は大丈夫か?」と心配をかけたこともありました。“親父の涙”という演歌みたいな瞬間を想定していなかったため、いろんな感情がこみ上げて僕も泣いてしまいました。




老い先短い親父の人生において、これだけ涙を流させれば立派な親孝行じゃないのかと! そう都合よく解釈して、別れ際にあと何度会えるのか分からない父親に花束と見せかけて苔玉をプレゼントし、「息子だと思って代わりに育ててよ」と言ったら、また声をあげて「うううぅぅううぅぅ」と号泣していました。




こんな苔玉程度で泣きすぎだろ〜!!

まったく親父は仕方ないなぁ〜!














おしまい

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2015.07.14 Tuesday author :柿次郎 category:雑談 comment:- このエントリーを含むはてなブックマーク
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